Chapter II was opened...
by BURZER
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Pest (Fin) / 気になったこと
今回の記事は個人的に気になったので普通に調べてみたというただそれだけのものだけれども、公開することに多少なりとも意義があると思ったのでここにアップする。
まずこちらの写真を拝見して頂きたい。
b0049940_15254518.jpg

この写真を見ただけでピンときた人も多いだろうが、そう、Satanic Warmaster等のメンバーがかつて在籍していたバンド-PESTの写真である。(ちなみに左からIscariot,Satanic Warmaster,Nigrantium)
この写真の何が気になったかというと、ずばり背景に映っている墓らしき石碑。キリスト教徒のお偉い方の墓の前で暴れているのだろうと予想しつつ少し調べてみた。

b0049940_1551559.jpgまず左の石碑に刻まれている「Juho Lalluka」という人物から簡単に紹介していこう。Juho Lallukaは端的に言えば、混沌としていた当時のフィンランドにおいて、その文明開化に大いに貢献した人物である。様々な職に従事し、町議会の議長・国会議員・青年協会の設立者・田舎の劇場の協会の取締役委員会・実行委員会の議長と多岐にわたり活躍していたが、1913年に他界(享年61歳)している。
b0049940_1552554.jpg次は右の石碑に刻まれている「Maria Lallukka」。Maria Lallukkaはその名前から想像できる通り、Juho Lallukaの妻である。Juhoの死後経営を全て引き継ぎ、これがまた成功を収める。そして彼女が稼いだ富を死後、半分Vyborg図書館の設立する遺言を残し、きちんと実行され、現在に至っている。多少答えが見えてきているとは思うが、これらの人物がなぜ重要人物なのかについて今から述べることにする。

この二人は様々な事業活動で多くの富を築いており、最終的に12か条の遺言を残している。そして、この遺言状に大きな意味が隠されているのである。
Juhoがフィンランドの文明開化に貢献したと述べたことにも大きく関わるのであるが、Juhoらは混沌とし、将来性が不安定なフィンランドにおいて明確なビジョンを有していた。すなわち、「芸術こそがこのフィンランドの礎となる」という強い信念である。そのために、Juhoらは、芸術家が家や食料に心配したり、周りからの圧力・妨害がなされることなしに、その能力を十分に発揮し、あるいは発展させるための場所が必要であると考えた。そして、その設立費用に遺産を充てるという条項を遺言状に残したのである。

b0049940_16191397.gifその意思を引き継ぎ、1933年にEtu-TöölöのApollo rocksの頂上にその"場"となる建物-Artists’ Homeが建てられた。 ここでは、年老いた芸術家であっても追い出されることなく、その芸術能力を発揮する場を提供し、ひいてはフィンランドの芸術文化を支える場として今日においても機能しているのである。

ということで、私的考察の結論であるが、PESTの連中は「 Black Metalも芸術だ 」という、そんな感じで功労者の前で暴れていると予想され、自分の仮定は見事に外れていたようだ。フィンランドからはぞくぞくとバンドが出現しているが、そういうお国柄となった契機はおそらくここにあるのだろうと妙に納得した。こういうモノ創りの国は滅びることはないだろう。

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by BURZER | 2005-12-24 16:27 | 番外(Metal)
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